介護業務時間分析

2020年10月31日

 2020年1月介護記録システムの導入を検討していた施設と実施したのが、24時間シートと勤務シフトによる介護業務時間分析でした。そこでの結果は「現場としては感じていたけど、経営陣に伝えることはできなかった」ことの数値化でした。

介護スタッフ業務時間分析

 2019年10月に24時間タイムスタディ(目視)による介護時間分析を行いましたが、ユニット全体の動きを1回はできても定期的に追いかけるのは難しいという判断に至りました。また、2019年1年間の介護記録も分析しましたが、業務改善につなげられるようなデータを得ることはできませんでした。

24時間シート、勤務シフト、業務日課表から解析

 介護記録からでも、タイムスタディからでも、定期的な分析は難しいと判断し、別の方法を模索しました。

 そこで、考え付いたのが、「24時間シート」「業務日課表(介護スタッフの業務計画書)」「勤務シフト」からの介護時間分析でした。

 単純に24時間シートと基本シフトを単純に比べたのが上のグラフです。この仕事量が実態を反映しているかは疑問ですが、仕事量が特定の時間に偏っています(食事の時間が基本になるので偏るのは当然です)。

 その後、24時間シートを効率的で現実に即した形で簡易に作成できるよう議論を重ねてきました。それにより、必要人員を一定の指標で確認することができるようになってきました。それを元に計算を行うと、実態に即した形での結果を奉持することができつつあります。

 今は開発中のため表示することはできませんが、施設内でマッスルスーツを1日でどれくらい使う場面があるのかも試算できるようになりました。

 介護ロボットの導入前にぜひ介護時間分析も活用して頂きたく思います。

Posted by IZUMI